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「とり田」の11月限定麺は、飴と鞭を巧みに使い分ける女王様だった 博多担々麺 とり田 福岡PARCO店(中央区天神)

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  2018/11/07   ※記事公開時の日付です


 

 

 

2012年にオープンするやたちまち注目を集めた水炊きの名店「とり田」。

それまで老舗が天下をとっていたといっても過言ではない福岡の“水炊き界”に、新しい波を起こした革命児的な存在です。

 

水炊きだけではありません。

 

唐揚げや自慢の鶏ガラスープを使った担々麺も人気で、福岡PARCO店とKITTE博多店は日々行列ができています(★福岡PARCO店の紹介記事はコチラ)。

 

常連客の中には「月替わり麺が毎月の楽しみ」という人も。

そうなのです、月替わりでユニークな一杯が登場するのも「とり田」が多くの人の心をつかんで離さない理由の一つなのです。

 

「今月は何だろう」というワクワク感が、たまりません。

11月は“アレ”がどっさり。

朝晩の冷えこみに冬のおとずれを感じ始める11月。

ヤツが、登場しました。

 

ちなみに「KITTE博多店」は「濃厚とろみ担々麺」というまろやか~な一杯が11月の限定麺です

 

 

ファイヤーチキン担々麺(980円)です。

 

「チャレンジャー達へ捧ぐ」なんて謳われた日には、チャレンジしないわけにはいかない。好奇心をなくしたら、おしまいですから。

 

辛さは5倍、10倍、20倍、30倍が選べるので、間をとって20倍に。

 

もはや何を基準にしての「20倍」なのか。

 

戦いに備えて、紙エプロンを装着します。

 

「ダサい」なんて言わせない、オシャレな紙エプロン。

 

 

つけたときに説明文が読めるようになっている。かゆいところに手が届くデザインです。

 

何度も来ているのに、そのたびに読んでしまう。

 

 

きました。

 

本能が訴えている。「これはヤベーやつだ」と……!

 

 

紅だあああああーーーっっっ!!!!!!!!!

 

 

麺が見えない。

 

「うわあ♡」と顔を近づけた途端、もはやテーブルに置かれたものは凶器だと悟る。

 

目が、鼻が、痛い。

 

体中の毛穴という毛穴が、ゾゾゾーッと開くのを感じます。

 

しかし、私には秘策がありました。

 

これです。

 

唐揚げ定食980円(唐揚げ、鶏スープ、白ごはん)。

 

 

先に唐揚げを食べて、優し~い鶏のあぶらで胃袋に膜をつくるのです。

 

そうすれば直接的に攻撃されることは免れるはず。

 

唐揚げが、私の胃袋を守ってくれます(※効果には個人差があります)。

 

ユズゴショウをつけて、ポン酢に浸して、

 

ジュワッとあふれる唐揚げの旨みをたっぷり堪能したら……。

 

いざ、実食。

気をつけて! 味わってはいけない!

そうっと、そうっと、スープをすくいます。

 

結構なラー油の量です。

 

 

辛さの増やし方を聞いたところ、ラー油と山椒オイルの量で調整をしていると教えてもらいました。

 

唐辛子の量は何倍でも同じらしく、5倍も頼んでみたのですが、見た目には何ら変わりありませんでした。

 

 

朝天唐辛子、ししとうがらし、ニンニクの芽がどっさり。

 

 

辛い食べものというものは、大体が「お、結構いけるじゃん」と油断させておいて突然パンチをかましてくるこすいヤツです。

 

が!

 

これは違った。もうひと口目で急所をつかれる感じがします。

 

のど、食道、胃……と、次々に降参状態。

 

「おえっゲホッ。ダメだ! これはもう食べたらダメなヤツだ!」

 

私は飲食店に来て何を言っているというのか。

 

そんなことを一人つっこみながら、それでも2口目のスープへ……。

 

ああっやっぱりダメだ!!!

 

スープは諦めて、紅に染まった丼の中から麺を救い出します。

 

いらっしゃ~い!

 

 

麺が顔を出した瞬間、ほのかに小麦の香りが……。

 

なんだかこれだけで「あ、これはいつもと同じとり田の担々麺だ……」とたちまち安心してしまうから不思議です。

 

しかし、その安堵もつかの間、すすった瞬間に裏切られます。

 

否、こういうときは麺をすすったらいけないのです。

 

そうっと、折りたたむように口に入れるのがベター。

 

おそるおそる、再度麺を口に運びます。

 

おっと味わってはいけない。味わったら最後、全身に大型台風が駆け巡ります。

 

私は飲食店に来て何を言っているというのか。

さすが「とり田」。チキンがいます。

トッピング(と言うべきなのか……)された大量の唐辛子に紛れてチキンもいます。

 

フライされている。

 

 

麺と同じく、これにホッとするのなんのって。

 

でも味わったら最後。

 

あの激痛を伴う辛いヤツが襲ってきます。

 

安心感を与えてきたと思ったらまたヤられる。

 

なかなかの飴と鞭っぷりです。

 

普段、お皿に食べものが残っている状態が嫌なのでスープは丼の底が見えるまで飲み干すのですが、今回ばかりはダメでした。スープも、唐辛子たちも残ってしまった。(いや、麺はちゃんと食べましたし、ニンニクの芽もひとつ残らず食べましたよ!)

 

いつかバチがあたるかもしれない……。

 

でも、唐揚げを最初に食べたのが良かったのか、胃がおかしくなることはありませんでした。

 

ああ、私は飲食店に来て何を言っているというのか。

内川美彩

ライター

あるときはライター、あるときは主婦、あるときはママ……その実態は大盛りハンター。唐揚げと白米に目がない。口癖は「痩せたい」。

 

■店舗情報

店名 博多担々麺 とり田 福岡PARCO店
ジャンル 担々麺、ランチ、麺、激辛、限定
TEL 092-235-7227
住所 福岡市中央区天神2-11-1 福岡PARCO地下1階
交通手段 西鉄福岡(天神)駅・地下鉄天神駅から徒歩1分
営業時間 11:00~23:00(L.O.22:30)
定休日 不定休(福岡パルコに準ずる)

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