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著名人御用達!27時間テレビでも紹介された創業300年以上の老舗うなぎ屋でせいろ蒸しに感服した話。 元祖本吉屋 本店(柳川市)

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  2018/09/23   ※記事公開時の日付です

うなぎを食べに柳川へ。

うなぎの「タレ」でご飯は十分美味しいんじゃないか。
ぶよっとした食感の身にたくさんの骨があって口に刺さり食べづらい。
少し前までは、どうしてうなぎを大人が美味しそうに食べているのかわからなかったのに
いつから自分も「タレ」だけでは満足できなくなったのだろう。

気づいたら土用の丑の日でもないのに、柳川に来ていた。

目印は茅葺き屋根と香ばしい匂い。

西鉄柳川駅から徒歩12分ほど。住宅街の中を進むと一軒の茅葺き屋根の建物が現れる。

店の暖簾が見える頃には、うなぎを焼く煙とともに香ばしい炭火の匂いが鼻をくすぐって、腹の虫がうるさかった。
ここは創業300年を越える、うなぎのせいろ蒸し発祥の店「元祖本吉屋」。
江戸時代から天然うなぎの産地として栄えた柳川のこの場所で、当時から変わらず伝統の味を受け継いでいるそうだ。

暖簾をくぐり、案内された和室には広い中庭と彼岸花を生けた素敵な床の間が。

慣れない空間に思わず肩に力が入る。そっとお品書きを見ると、せいろ蒸し以外にも蒲焼きがあるらしい。

いや、ここはせいろ蒸しに。ここまで来たからにはと、「特せいろ蒸し定食」を頼んだ。

初めてうなぎの味を知ったのかもしれない。

15分程で運ばれて来た定食は、きも吸い、酢物、香物付き。


初代から継ぎ足しで作る「秘伝のタレ」をご飯にまぶし蒸した上に、じっくりと焼き上げたうなぎの蒲焼きと錦糸卵をのせさらに蒸した見た目も上品で美しい一品。

箸に取るだけで、こぼれ落ちそうな柔らかい身をひと口頬張る。
見た目ほど濃い味ではなく、タレがしっかりとうなぎの味を引き出すようなさっぱりした味付け。

4切れものっているのだからゆっくり味わおう。そう思って食べ進めると

中にもう1切れ。「特」せいろ蒸しにしてよかった。

店員さん「関東の方のうなぎは一度蒸して焼くものも多いですが、うちはそのまま焼いている地焼きなんです。注文が入って一つずつ炭火で丁寧に焼いています。これからの時期身が厚くなって美味しいんですよ。」
これを聞いて納得。うなぎの臭みは一切なく、骨の煩わしさもない。
甘辛い秘伝タレももちろん美味しいが、丁寧に調理されたうなぎの旨みを初めて知った。

全て手作りのきも吸い、酢物も優しい味でずっとうなぎを食べているはずなのに飽きないのだ。
「贅沢」とはこのことかと、ひと口ひと口を噛み締めた。

私の好物にうなぎが追加されました。

1時間ほど経っただろうか。あんなにあったうなぎがなくなってしまった。
少し余韻に浸りながら温かいお茶をすすり一息。
川下りでもしてから帰ろうか。店を出てすぐそんな気分になった。

新本菜月

ライター

この春、福岡に越してきた新参者ライター。「食後には甘いものを」をモットーに新たな甘味を求め、今日も生きる。夢は巨大プリンの中で泳ぐこと。すいすい。ぱくぱく。

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■店舗情報

店名 元祖元吉屋 本店
ジャンル 和食 うなぎ
TEL 0944-72-6155
住所 柳川市旭町69
交通手段 西鉄柳川駅から徒歩12分
営業時間 10:30~21:00 (LO:20:30)
定休日 月曜日

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