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ワンコインの前菜でこのボリューム! 薬院にあるハード沸イルドな炉端焼き屋 ロバータ・デ・ニーロ(中央区薬院)

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  2018/06/22   ※記事公開時の日付です

彼との最初の出会いは、薬院にある炉端焼き屋のカウンターだった。酔いつぶれて突っ伏した男の濃紺のスーツの裾から、パテックフィリップの腕時計が鈍く光を放っている。
お店のスタッフは、これ以上お金を落とさないであろうこの泥酔した男を入り口まで運んだものの、両脚がコンセントから離れたコードのように垂れ下がって動かないので、ドアをいつまでも押さえていなくてはならなかった。
「おいおい。勘弁してくれよ。ここはホテルじゃないんだぜ。タクシー呼んでやるから今日のところは帰んな。」
すると男は自力で立ち上がれないほど酔っているはずなのに、ジャガーを射殺すような視線をスタッフに向けてこう放った。

 

「タクシードライバーは俺さ」

 

 

 

 

長い前置きはここまでにして

 

店名だけでこんな二次創作が出来てしまうお店が薬院にある。その名も「ロバータ・デ・ニーロ(炉端・デ・ニーロ)」
深夜には〆の一杯を食べに来るお客さんで賑わう、うどん居酒屋「唄う稲穂」の系列店だ。
お店は薬院六つ角と薬院大通りの信号の間、「唄う稲穂」の二階にある。

 

 

階段を登ると、食欲をそそる燻製の香りが肺の奥まで満たす。古民家のような内装で、天井に設置された間接照明の明かりが店内全体をロマンチックに演出している。まるでオルゴールが聞こえてきそうである、いや実際に脳内ではオルゴールを流していた。(店内はあくまでもpopな洋楽だったけど)

「唄う稲穂」のうどんもある



メニューを開くと、見慣れた品々がちらほら。
スタッフの方にお話を聞いたところ、うどんとおつまみに関しては一階の「唄う稲穂」と同じものを提供しているとのこと。
今回は「ロバータ・デ・ニーロ」にしかないものを注文してみた。

まずはお通し

 

お通しでやってきたのは、「ゴーヤとところ天の和え物」

思わずぎゅっと目を閉じたくなるほろ苦いゴーヤと、ところ天の酸っぱさはまるで「サマーシーズン到来!」と宣言してるかのよう。

前菜の盛り合わせ

 

メニューに書いてある品に加え、キャロットラペ、アツアツ茹でトウモロコシ、イチジクとクリームソースが付いてきた。

 

トウモロコシがなんて甘いこと!

「君の瞳に乾杯」と言いつつトウモロコシを一粒気になるアノ子の口に放り込めば、恋の時限爆弾が発動するんじゃないかってくらい、甘い。
しかも何と、このボリュームで一人500円である。色々つまみながら、お酒を飲みたい人にピッタリ。

くんせい盛り合わせ(1200円)

メニューがやってくるしばらく前から、店内には燻製の香ばしい香りが充満していた。
手前から、サーモン、ししゃも、はんぺんチーズ、鶏モモ肉、ウズラの卵、そして付け合わせにレーズン。
はっと気がつくと、左手に持っていたはずのワインのグラスが空になっていた。

和牛ランプのほう葉みそ七輪焼き(2700円)

お肉食べたい盛り、胃袋は永遠の17歳の私が首を長くして待っていた一品がこちら。

 

大きなホウ葉の上に横たわるランプが神々しい。ほんのり苦いシシトウと甘い味噌、そして柔らかいランプ肉が口の中で溶け合う。
「お肉が美味しい」と思うだけで、「また明日も頑張ろう」と思える。人間ってなんて単純なんだろうか。

ちなみに

ホウ葉について調べてみた。昔は大きな葉は食べ物を載せたり調理したりするのに使い、「炊(かし)ぐ葉」として「カシハ」と呼ばれていた。そのため、ホオノキの呼び名も昔は「ホホカシワ」だったそう。落ち葉を塩漬けにして乾燥したものは火に強いので七輪の上で焼くのに適している、と。なるほど、だからいくら焼いても焦げ目がつかないのか。すごいぞホウ葉!

前田桜子

ライター

自称“踊るライター”。アルゼンチンタンゴと読書をこよなく愛し、酔うとおもむろに「神田川」を歌いだす。和食、洋食、辛いものに甘いもの、何でもござれ。

 

■店舗情報

店名 ロバータ・デ・ニーロ
ジャンル 海鮮料理、炉端焼き、居酒屋
TEL 092-753-8190
住所 福岡県福岡市中央区薬院1-10-10 2F
交通手段 地下鉄七隈線「薬院大通駅」徒歩2分
営業時間 17:00~翌2:00
定休日 日曜日

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