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福岡発祥の名物ヤキトン、シロハイ、UKロックの夜 警固ヤキトン(中央区警固)

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  2018/04/24   ※記事公開時の日付です

2002年11月オープン

店主の田邉実樹男さんと出会ったのはたぶん15年前ぐらい。

 

妹さんと営んでいた井尻の焼き鳥屋さんに客として訪れた時がファーストコンタクトだ。

 

あに・いもうと。

 

その関係性を疑うぐらい、妹さんは綺麗だった。

 

母上は警固で小さな和風スナックをやっているという。

 

 

「警固のウエスタンの横でね、骨付ヤキトンで勝負しようと思うっちゃんね」

 

 

田邉さんはその言葉通り、夢を実現した。

 

豚肉炭火焼き専門店「警固ヤキトン」だ。

 

2002年秋、開店当初はにぎやかだった。

 

妹さんだけでなく、母上も店を手伝っていたからだ。

 

母上は和服の似合う、しとやかな美人。

 

ああ、妹さんの母君だな、と誰しも思うだろう。

 

まあ、クリクリとした可愛い目が実樹男さんと似ている。

 

似ていると言えば、似ている。

 

しつこいが。

 

 

リアルファミリー劇場

 

 

「田邉ファミリー劇場」が、いつも最高だった。

 

兄と妹の言い合いは面白いがどうしても兄が論破し、勝ってしまう。

 

やはり、母と息子のトークバトルが秀逸だ。

 

「聞いてくださいよ、くりしんさん。今日、実樹男がね、私に指図するんですよ」

 

「お母さん、僕は指図なんてしていませんよ」

 

「いやいや、ほんと、頼み事なのに、ものの言い方がキツイんです」

 

「それはお母さんが、すぐに動かないからでしょうが!」

 

「聞きました? くりしんさ~ん。私もけっこう歳だから立ち仕事もラクじゃないんですよ。動くまでにはいろいろ準備がいるんですよね。わかりますよねぇ~」

 

「私は無理しなくていいって言いましたよね。でも、お母さんが自分でやるっていったんじゃないですか。それなのにあれこれ文句ばかり……」

 

「まぁ!親をつかまえて文句だなんて。ひどいと思いません、くりしんさ~ん」

 

母は論破できない、いや、しちゃいけない、それが息子の務めってもんです。

 

オープンからまもなく店は大繁盛。

 

プロスポーツ選手どころか、V6の長野くん(友達じゃないけど、たぶんいいヤツ)まで常連になるほど。

 

博多名物としてデパートの催事に出展することにもなります。

 

繁盛店になったこと、実樹男さんが催事で店にいないこと、などが重なって、自然と足が遠のきました。

 

お客さんとはそういうもんです。

 

忙しい店主とは店休日の月曜日、昼時に大名の回転ずし店で顔を合わすことがたびたびありました。

 

彼が手に取る皿の色と話すときのエネルギッシュな眼力から察するに、うまくいっていることが伝わってきて安心したものです。

 

たまに、警固の屋台「うまっつら」で顔を合わすこともありました。

 

あれから15年。

 

久しぶりに。

 

 

BGMもタマラナイ

 

 

 

「はい、いらっしゃいませ~~」

 

引き戸のガラスにピシピシと響く大音量だ。

 

「どもども」

 

「お、くりしんちゃん、ひとり?」

 

「あとで連れが」

 

「そうね、じゃあ、テーブル使って」

 

「ありがとうございます。とりあえず骨付ヤキトン2人前」

 

「はいよー」

 

妹さんとお母さんは店に立たなくなったことは知っていた。

 

がっちりとした体格の若いイケメンスタッフがひとり。

 

「飲み物はいかがいたしましょう」

 

「じゃあ、生ビールの大。それと……煮込みをもらおう」

 

「はい、わかりました」

 

メニューを見て、バリエーションの豊かさに驚く。

いやー、時が経つとはこういうことです。

 

昔は骨付ヤキトン単品、骨付ヤキトン定食、豚足しかなかったのになぁ。

 

店内に流れるBGMは英国、ブリティッシュ、UKロック。

 

スタイルカウンシルの次はザ・フーときましたか。

 

こんな大衆居酒屋、ほかに知らない。

 

 

新たなハイボールブーム到来か?!

 

 

壁際を見ると、なんじゃこら。

 

フードメニューの裏、ドリンクメニューを見る。

 

ふうむ、なるほど。

 

いろいろそろえていますね。

来ましたよ、生ビール。

 

そして、これも名物!

食べ放題の「手造りキムチ」でやんす。

 

ニンニクがばっちり効いて、かなり辛い。

 

味蕾の1つひとつが、ざわつく。

 

これです、これがタマラナイ。

 

「骨付ヤキトン」が焼きあがるまでのとりあえず。

 

大根、豆腐、ナンコツの「煮込み」(540円)。

 

豚あばらのナンコツを香味野菜とスパイスを入れ3時間下ゆで。

 

豚骨ダシに薄口しょうゆと麦みそを加えたスープで10時間煮込んだものだ。

 

ゆずごしょうとの相性もバッチリですな。

 

 

連れは来ないが2人前♪

 

 

さあ、運ばれてきました。

 

メインの「骨付ヤキトン」は生野菜付きで1人前300グラム1190円。

 

2人前の登場です(動画)。

 

豚肩肉のスペアリブを開き、焼く前に豚骨ダシが入った特製タレをモミコム×3。

 

それを炭火の強火で一気に焼き上げるのです。

 

アップで見てみましょう!!

 

いやん、ばかーん、うふっふー、そこは脂なの、うふーん。

 

さてと、ポリグリップ、じゃなかった、ポリグローブを装着。

 

ガブリといきましたばい。

 

肉は柔らかい、しかし、骨の際はスペアリブの、醍醐の味。

 

ただ、ちょっと気になったのが味付け。

 

もしかしたら記憶違いかもしれないが、久しぶりの味は「さらりと上品」なイメージ。

 

昔はもっとニンニクが効いて、味のパンチのクロスカウンターが楽しめた気がする。

 

大人しくなった。

 

これが月日の流れというものだろう。

 

待ち人来たらず

「はい、キムチ、おまち」

 

田邉さん自ら、ビックサイズを持ってきた。

 

じゃあ、コレをいくしかないでしょう!!

 

店主の挑戦魂が込められたオリジナルジンジャーハイボール「シロハイ」(大750円)。

 

たぶん、特製シロップ入りハイボールで、シロハイ。

3杯目は「シロハイ」にウイスキーをプラスした「バクハイ」にしようかな。

 

お、曲はザ・キュアーからザ・スミスに。

 

いい、相変わらず、いい店だな、警固ヤキトン。

 

どうです?

 

いまから英国ロック談義に花を咲かせませんか?

だって、まだ、連れがこないんだもの。

くりしん

でぶグルメライター

昭和40年代生まれの自称“でぶグルメライター”。各メディアで執筆中。

 

飲んだら止まらない”ヨッパライター”でもある

 

■店舗情報

店名 警固ヤキトン
ジャンル ヤキトン、居酒屋
TEL 092-731-4518
住所 福岡県福岡市中央区警固2-14-5
交通手段 地下鉄赤坂駅より徒歩10分
営業時間 18:00~25:00
定休日

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