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福岡イチ、店主との距離が近い!? 平尾にオープンしたステーキと小料理の店 清喜(中央区平尾)

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  2018/03/26   ※記事公開時の日付です

3月11日に平尾オープンした小料理とステーキの店「清喜(きよき)」。
人気のエスニック料理店「mon an ethnic」でシェフを務めていた
水田正大さんが独立して開いたお店です。

まず驚くのは、店内のこのつくり。

大きなテーブルの真ん中にまな板と食材が設置され、
周囲に椅子が配置されていて、
客席とキッチンの境目が全くないんです。

店主の水田さんを囲むようにお客さんが座り、
つくるところを見ながら会話をしていると、
まるで家に招かれたような気分になってきました。
そしてこの食材はどうなるんだろう。
目の前で何かするたび凝視してしまいそうです。


カウンターは9席あり、
水田さんの真横にも座ると全部で11人くらい座れます。
もうね、店主に「お母さん」と思わず言いたくなる近さです。


まずはおまかせの前菜を、
そして九州では清喜だけで味わえる
滋賀県近江八幡「木下牧場」の木下牛を
お酒とともにゆっくり楽しみましょう。
生ビールは600円です。

旬をかみしめる幸せ

前菜は本日のメニューの中からおまかせで出してくれます。
4品だと1人前1500円、6品だと1人前2200円。


一品目はバイ貝 旨煮。
こりんとした歯触りで、控えめな醤油の風味が
貝の味わいを引き立てています。


次に出てきたのは日向夏のマリネ。
目の前でリズミカルに混ぜる音にわくわくします。
日向夏の肌をさっと撫でるように和えられた香ばしい醤油に、
オイルとブラックペッパーが素晴らしい塩梅。
楽しい味わいの一品です。


それにしても余計なものが一切無く、
ピカピカのキッチンには見とれてしまいます。

見とれていると、店主が声をかけてくれて
気軽に会話が始まる。

一品を食べ終わって同伴者とゆっくり話し、
お酒を少し楽しんだら次の一品が出てくる。

この呼吸、タイミング、距離感が絶妙なんです。
今、福岡で最も店主と距離の近い店かもしれません。

水田さん曰く「アラウンドザテーブル」というこの店のスタイルが
一つのジャンルになりえるのでは、ということでした。


つぼみ菜 バター煮は
ハリのある食感を残しつつ柔らかく仕上げられていて、
かむとバターがじわりとしみ出します。


焼カブはシャクッとした食感と、
少し火を通してみずみずしさが増した実の甘みを
存分に味わえます。春だなぁ。
すっきりとした大和桜紅芋焼酎ソーダ(600円)がよく合いました。

そしていよいよ肉を。

木下牛はサーロイン1g36円、うで1g26円。
熊本あかうしは1g25円、佐賀黒毛和牛サーロインは1g34円です。

目の前で切り分けられ、じゅうと焼き上げられる肉。
音も香りも、きらきら光る脂もすべてが舞台演出のようです。


木下牛のサーロイン100gを2人で分けました。

この木下牛は家族4人で目が届く範囲で育てられた牛なんだそうです。
1頭1頭に声をかけながらエサをやり、そのエサにも気を配り、
サシにこだわらず愛情いっぱいに育った牛は、
さらりとした脂、香ばしい肉の肌、肉汁、
すべてがまろやかで、味わいが濃い!

ソムリエの佐藤さんがすすめてくださった
フランスの赤ワインは香り良く、フルーティーで、
ステーキと合わせると至福のひとときでした。

店主・水田さんやソムリエ・佐藤さんに
ちょっとしたことでも尋ねやすいのは、
このアラウンドザテーブルがそうさせるのでしょう。
何の仕切りもないから。
客として居るというより、友達として遊びに来た雰囲気なのです。

どうしてこのような店にしたのか聞いてみると、
「話し出したら6時間くらいかかります」とのことで、
ああ、また清喜という「家」に行きたい。聞きたい。

オープンは16時からなので、
明るいうちからステーキを食べて飲んで、
家に帰ってもまだ19時。
早めに店に出かけると夜が長く感じられて
なんだかトクした気分になりました。

奥永智絵

ライター・エディター

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■店舗情報

店名 清喜
ジャンル ステーキ、小料理
TEL 092-522-6611
住所 福岡市中央区平尾1-10-20 BRAMASOLEhirao1F
交通手段 西鉄平尾駅から徒歩7分、西鉄薬院駅から徒歩10分
営業時間 16:00~L.O.23:00
定休日 不定

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