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【発掘!喫茶店”軽食”遺産 Vol.1】ナゾだらけのインディアンピラフ おかりな(中央区天神)

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  2018/02/02   ※記事公開時の日付です

軽食って知っていますか

どもども、アメリカンといえばコーヒーではなく小林克也を思い出す、くりしんです。

 

統計をとったわけではないですが、昭和の”イニシエ系”喫茶店は「喫茶・軽食 ●●●●●」「コーヒー・軽食 ●●●●●」という名前が多い、気がする。

 

共通ワードがありますよね?

 

手間をかけず短時間で食べることができる料理。

 

それが「軽食」である。

 

英語では「スナック」だそうだ。

 

スナックといえば、日本ではチーママが水割りをつくってくれて客が自慢気に歌声を披露するカウンター酒場か、おやつにたべる菓子のイメージが強いだろうが、今はそんなことはどうでもいい。

 

福岡の喫茶店”軽食”遺産シリーズは、昭和創業の喫茶店が提供している軽食で「一食の価値がある」と独断と偏見で選んだメニューに”どうにかしてスポットを当てる”グルメレビューでやんす。

 

目指すは「まぐろ」だったんです

 

いや、その日のランチは『紀文のまぐろ』で鉄火丼を食べようと決めていたんです。

 

だから、福岡天神センタービルの地下に向かいました。

 

そしたらね、目に飛び込んできちゃったんです。

 

 

これは「呼ばれた」としか思えませんよね。

 

 

 

ほら、ショーケース、正統派です。

 

 

いろいろ貼ってあるんですよね。

 

なんと5時間営業!!

 

商売繁盛モノが多すぎるだろ!など、いろいろと突っ込みどころ満載なんですが「書かないことを決める」のが鉄則なんで画像だけ。

 

浜省なんですけどね、店内でかかっていたのはブラックソウルミュージックでした。

 

店側が推す「人気」にまどわされるな

 

てなわけで、メニューです。

 

やっぱり人気ナンバーワンですかね、ここは。

 

いやいや、Wは気になるね、Wは。

 

で、結局、選んだのは780円の2品。

 

まず運ばれてインディアンスパゲッティ。

 

見よ!このシンプル・イズ・べスト!

 

パスタは茹で置きで歯ごたえはクニュクニュですばい。

 

薄いカツレツにカレーソースがかかっています。

 

問題はどこがインディアンなのか。

 

果たしてこの謎はとけるのか。

 

やってきましたよ、インディアンピラフ。

 

やっぱり薄いカツレツにカレーソースがかかってる!

 

このトッピングコンビが「インディアン」なのか?

 

 

たぶん、インディアンピラフのためのものではない”味変”アイテムを使っておきましょう、せっかくなんで。

 

 

ピラフとチャーハン

 

ちょっと、待った!

 

それよりも、ここで浮上してくるのは、これまで何億人という昭和のオジサンたちが真剣に考えてきた、喫茶店軽食の”ピラフ問題”。

 

Wikipedia先生によると、

 

「ピラフは、炒めたコメを様々な具とともに出汁で炊いた料理。おもにトルコ料理が有名であるが、インドから中近東を経て、南欧ギリシャにまで幅広く見られるコメ料理である」

 

とな。

 

「なにーっ! フランス料理かと思っとったばい!」という博多のオイちゃんも少なくないはず。

 

そうね、出汁はブイヨンでね。

 

それは「フレンチピラフ」だそうですよ。

 

でね、喫茶店軽食の”ピラフ問題”は、どこが問題かというと、日本全国にある”イニシエ系”昭和喫茶店、2割近くのメニューには「ピラフ(洋風チャーハン)」と表記されていることなんです!

 

えっ? どこが問題かまだわからない?

 

チャーハン→炒飯→炒める

 

ピラフ→炊き込みご飯→炊く

 

つまり、問題は、メニューでは「ピラフ」と小洒落た、ヨーロピアンでフレンチな雰囲気を醸し出しておきながら、実際はチャイニーズの手法で仕上げて提供している喫茶店が多く、中にはチャーハンの手法で作りながら「洋風チャーハン」と表記せずに「ピラフ」として提供しているところがけっこうあることであります!

 

ピラフはトルコライスだったのだ!

 

そして、諸君!

 

もうひとつ気が付くべき点があるのです!!

 

ピラフの発祥はトルコ料理の「ピラウ」。

 

トルコのコメ料理、トルコのコメ料理、トルコのコメ料理、トルコのコメ料理といえば、トルコライス!!

 

長崎が有名ですが、今では大阪風、神戸風なんてものもあるんですが、料理の起源をご存知でしょうか!!

 

諸説あるんですが、スポットを当てちゃうのが、一万円札の肖像で有名な(それでいいんかい!)福沢諭吉さん。

 

創刊した『時事新報』の料理コーナー「何にしようね」(明治26年10月21日号)に「土耳古(トルコ)飯」が登場しています。

 

「鶏肉または牛肉のスープで炊いたご飯をバター炒めにしたもの」

 

ほらね、迷宮入りですばい。

 

スープで炊いたコメをバターで炒めとるもんね。

 

 

てなことが、平成の世も終わろうとしている今もなおギロンされておるのです。

 

で、「おかりな」のピラフはどうだったのか。

 

いやいや、それよりも何が「インディアン」なのか。

 

確実なことが一つだけある。

 

昭和の喫茶店ブームとともに到来したアメリカン旋風は、いつのまにかおさまった。

 

その終わりをいちはやく察知した「おかりな」の料理人は、新時代を切り開こうと「インディアン」をプッシュしはじめたにちがいない。

 

アメリカン時代の終焉、インディアン時代の到来。

 

そう考えると、なんだか楽しいですよね。

 

インディアンコーヒーは、やっぱり薄いカツレツとカレーソースが……。

 

 

 

くりしん

でぶグルメライター

昭和40年代生まれの自称“でぶグルメライター”。各メディアで執筆中。飲んだら止まらない”ヨッパライター”でもある

 

■店舗情報

店名 コーヒー&カレー おかりな
ジャンル 喫茶店
TEL 092-781-0344
住所 福岡県福岡市中央区天神2-14-8 福岡天神センタービル地下1F
交通手段 地下鉄姪浜線「天神駅」より徒歩3分
営業時間 11:00~16:00
定休日 不定

 

 

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