旅行や日々のグルメ探訪に!ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報。

悶絶のとんかつジャンボ!(もしも作家・椎名誠が「かつ心」を楽しんだら) 博多 とんかつ処 かつ心(中央区天神)

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  2018/01/14   ※記事公開時の日付です

シーナさんの「昭和軽薄体」オマージュ

 

誰が何と言おうと、

 

今日の昼めしはトンカツなのだ。

 

昨晩、小便がしたくて夜中に起きた。

 

暗がりのなかトイレから布団に戻り、

 

手探りでマクラのカタチを整えて横になる。

 

シメキリ間近の「あやしい探検隊」、

 

東ケト会(東日本何でもケトばす会)シリーズの原稿のことが頭のなかをよぎる。

 

アレコレ考えていたらアタマがさえた。

 

しょうがないので、ケータイでNetflixを。

 

そしたら『孤独のグルメ』でゴローさんが、

 

下町のトンカツ屋で揚げたてをクチに運んで、

 

サクサクむしゃむしゃニヤニヤ。

 

 

あー、もうタマラン。

 

 

食べたくても食べられない困惑的コーフン。

 

布団のなかでひとり身悶えしてしまった。

 

 

というわけで、

 

誰が何と言おうとランチはトンカツなのである。

 

問題は店選びだ。

 

釜焚き目黒、ニゴリ眼高橋とよく行くいつも老舗にするか、冒険してみるか。

 

 

 

幸い、今日の午後は原稿を書くだけ。

 

人に会う予定はない。

 

時間はある。

 

そういえば、ウスラバカ沢野が「とにかくジャンボがすげーんだ」と力説していたトンカツ屋を思い出した。

 

胃袋はスッカラカン、腹はしこたま減っている。

 

 

今日こそ、ジャンボだ、ジャンボなのだ!

 

 

オレは鼻息荒く、西鉄ソラリアステージの地下2階にある「かつ心」に向かった。

見つからないジャンボ

 

正午前だが、店は老若男女で賑わっている。

 

運よく待たずにふたり掛けのテーブル席に座れた。

 

メニューはなかなか充実している。

 

 

壁にはハラペコを潤す、重要なサービスワードが。

 

そうなのだ、やはりトンカツ屋はこうあるべきなのだ。

 

メニューにはコダワリがいろいろと書いてある。

 

 

コレステロール「ゼロ」だなんて、

 

ゼイ肉だらけのオジサンにはウレシイ。

 

テーブルの上には秘伝のソースと辛口ソース、

 

モンゴル岩塩に千切りキャベツ用の青じそドレッシングとサウザンアイランドドレッシング。

 

「うふふ、キミ、最低限のものはそろっているねぇ」と独り言ちる。

 

 

嗚呼、しかし、この店にはジャンボの文字がどこにもないではないか。

 

 

いや、ただ見落としているだけかもしれない。

 

キョロキョロとキョドーフシンにあたりを見回すと、

 

あった、あった、ありました、テーブルの下に落ちていたぞ、挟み込みメニューが。

 

ほらね。

 

 

メニューの中心でジャンボが叫んでいる。

 

ベテランのオバちゃん店員を呼び止めて「ジャンボひとつ」とオーダーを通す。

ゴマスリとカフェオレ

 

しばらくすると、オヒヤとオシボリ、

 

煎りゴマが入った小さなすり鉢タイプの器と小さなすりこぎをオババが持ってきた。

 

ここはどうやらセルフでゴマをすってトンカツソースをブレンドするパターンの店らしい。

 

小袋パウチ入りのカラシもある。

 

まずはゴマをすることに。

 

 

なにせ相手はジャンボだ。

 

どれだけソースを使うことになるのかワカラナイ。

 

備えあれば患いなし。

 

ソースは2つのポットを持ち、カフェオレ方式でダボダボ注ぐ。

 

ハーフ&ハーフでいこう。

 

そしてカラシはこれぐらい。

 

 

きちんとミニすり鉢の縁に出してスタンバイしておく。

 

待つこと15分

 

「はい、おまたせ、とんかつ膳ジャンボで~す」

 

ついにやってきました。

 

 

みなさん!

 

ごらんください!

 

こんがりときつね色に揚がった肉厚のトンカツは、

 

見事な「二段重ね」でやってまいりました!

 

芳しい揚げモノの香り。

 

まだ衣でジュワジュワと油がわずかな唸りをあげている。

 

味噌汁、ごはん、千切りキャベツは、

 

おかわり自由だケンネ、ケンネ。

 

口福から悶絶へ

 

いただきます、の後は、

 

味噌汁をズズズッとひと啜り。

 

千切りキャベツと戦う。

 

味付けの選択肢はソース2種、ドレッシング2種、岩塩。

 

まずは岩塩で一気にムシャムシャ平らげる。

 

一方的に勝ちをおさめたらすぐに、

 

オババにおかわりを要求する。

 

 

そして、”2段目トンカツ”の真ん中のひと切れを、

 

ハシでつまんでハーフ&ハーフソースの海にドボンっと沈める。

 

ハシから数秒離して再び自由を奪い、

 

”カラシの園”を通り抜けたあとに待っているのは、

 

ガマンにガマンを重ねてきたあとの、恍惚の瞬間である。

 

ソース2種、ドレッシング2種、岩塩をうまくローテーションしながらキャベツを楽しみ、

 

ごはん、味噌汁、トンカツを胃袋に満たしていくリフレイン。

 

 

嗚呼、トンカツの神よ、許したまえ。

 

さすがにソース味に飽きてきたのです。

 

 

気が付けば、ごはん3杯、味噌汁3杯、キャベツ3回おかわり。

 

 

「は~い、ごはんです。4杯目ね」

 

 

ウップ、うぐぐっ、冒険しすぎた。

 

おとなしく、ビールとトンカツにしとけばよかったか。

 

満足と後悔がスクランブルする昼下がりでありました。

 

くりしん

でぶグルメライター

昭和40年代生まれの自称“でぶグルメライター”。各メディアで執筆中。飲んだら止まらない”ヨッパライター”でもある

 

■店舗情報

店名 博多 とんかつ処 かつ心
ジャンル とんかつ専門店
TEL 092-732-6425
住所 福岡県福岡市中央区天神2-11-3 ソラリアステージ地下2階
交通手段 西鉄電車「福岡天神駅」より徒歩5分
営業時間 11:00~22:00
定休日 ソラリアステージに準じる

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