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【新年は3日から営業】宗像大社に詣でてカレーを食べて、2018年はハッピー! Happy Herbs(福岡県宗像市)

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  2018/01/01   ※記事公開時の日付です

もはやカレーと呼んでいいのかわかりません。
高菜やパスタも含めたスパイス料理が、
一皿の上にぎゅうぎゅうに載り、
ものすごいバランスで成立しているのですもの。
なんて自由で、なんて楽しいんだろう。

宗像大社や宮地嶽神社のある宗像・福津エリアに行ったなら
そんな一皿で“カレー初め”しませんか?
店名は「Happy Herbs(ハッピーハーブス)」。
幸(ハッピー)だなんて、幸先の良いスタートになりそうです。

メニューはありません。

「日替わり」(1300円)のみ。
お一人で料理されているのでのんびりと待ちます。
10~15分くらいでやってきた皿は小宇宙。


9時の方向から時計回りに
・大根葉とネギと鶏のキーマ
・卵に辛いトマトソース
・甘いパスタ
・唐辛子の酢漬けの酢でもんだ赤大根とクミン
・カボチャとカリフラワー
・ラムの挽肉のキーマ
・豆カレー
・高菜の古漬け
・ギー
などが載っています。パクチーもぱらりと。

どんな味なんだろう、
何から食べよう、どう混ぜよう、と
こりゃわくわくしますね。

「お姉さん、辛いものが好きそうな顔してる」


と言われ、酢漬けの唐辛子を2本分刻んで入れてくれました。


辛いものが好きな顔、ていうのがあるんですね。
……と、のどかな気分でいたのもつかの間。
これ結構辛い!
おいしく食べられる範囲だけど、辛い!
汗が噴き出します。
辛いのが苦手な人は入れちゃダメです。

混ぜながら、味の違いと融合を楽しむ


鶏のキーマとラムキーマはカレーらしい味わいで、
ホールスパイスもごろごろ。香りがいい!
これをそのまま、もしくは優しい味わいの豆カレーと混ぜて
少しマイルドにしながら食べるのが好みでした。

唐辛子が辛いときはパスタやカボチャ、
赤大根が口の中を落ち着かせてくれます。


そしてギー、不純物を取り除いたバター。
これは名脇役でした。
こっくりと深みが出て、すべてがまろやかになります。
ちょっとずつ混ぜるのがおすすめ。

スパイス料理を食べて、酸味のあるもの、甘みのあるものを
間に挟んで味わいの違いを楽しむ。
混ぜて「この組み合わせ、いい」と独りごちる。
食べている間、ずーっと心躍る一皿です。


ちなみに、豆カレーはおかわりできます。

「今日はスイーツとティーもあります」

とのことで、やってきました。


あんこときな粉を混ぜ、そこにクローブをちょっと。
レーズンとカボチャの種がのっていて、ギーが添えられています。

あんこときな粉が合うのはいわずもがな。
クローブのちょっと甘くて独特の香りが
あんことうまく融合し、引き立て、
ほんの少しチョコレートのような風味にも感じる。
面白い。楽しい。

そしてギーはすごい。
ここでもあんこを抱きしめて、深いコクをもたらし、
よりまろやかにしてくれました。

ティーは、オリジナルのスパイスシロップを
ショウガ紅茶で割ったもの。
柑橘の味わいのなかに少しピリッと辛みを感じるのは
ショウガだけでなくチリも入っているからだそうです。
このシロップ、買って帰れます。500mlで1500円。


酢じゃない。シロップです。
ちょうど500ml入る瓶だったから、とのことでした。

ちなみに、一人で行って2時間過ごしました。

なぜかって。
店主がスパイスやこれまでつくったメニューについて
惜しげもなく教えてくれるんです。
話が面白くて気づけば2時間近く経っていました。

内訳としては
カレーを待つ→10分
ゆっくり食べる→30分
スイーツ&ティー→15分
ティー片手に話す→40~45分

食べる時間よりしゃべりが長い。
Happy HerbsがHappy Herbsである理由が垣間見えたので、
ダイジェストでお送りします。

「変わり続けることが、変わらないこと」


(手前の水やカトラリーはセルフ)

たいていの人はその時食べたいメニューや
食べ物のジャンルが決まっているそうです。
メニューが固定されているとお客さんは安心するし、
営業の面でもメリットが大きい。

しかしHappy Herbsにはメニューがありません。
今日の一皿はその日だけしか会えない。
店主曰く「毎日同じものをつくり続けたら飽きちゃう」らしく、
近くの直売所で手に入れた素材からメニューを考え、
ハマっている料理があれば日々少しずつ変えながら
つくり続けることもあるそうです。

「だから変わり続けることが、私にとっては変わらないこと」

の一言にドキッとしました。
Happy Herbsは「今日のごはんは何だろう」と行って、
手のひらの上で転がされるのを思いっきり楽しむ場所ですね。

スパイスは引き算。


一皿にこんなに料理がのっていて、
しかもどれも味わいが全く違う。
何種類もあるスパイスを組み合わせているんだろうなと思いきや。
つくりかたはとてもシンプル、単純だとか。

一品一品の味わいも大切ですが、
皿の上に全部が載ったときのバランスを重視しているそうです。
甘さ、酸っぱさ、辛み、少しの苦みなど、
トータルで「いい塩梅」になるようにつくっていて、
だからどの料理も「このような味にしたい」というのが
はっきりわかっている、とのことでした。

「甘みにもいろんな甘みがあるから、それを知っていなきゃいけない」

と聞いて、つい、尋ねてしまいました。
どうやって勉強しているんですか?

なんでも全部。スパイス料理は自由でいい。


(仲良くしよう)

店主はレシピ集めが好きで、
たとえばフランス料理やイタリア料理、インドネシア料理、
イスラエル料理など、どんな国の料理でもつくり方や
味わいを勉強しているそうです。

たとえばAとBという2種の料理があったら、
AとBのこれを生かしつつ、Cに持っていきたい
などと自分のスパイスレシピを考えるんだとか。
料理の色の組み合わせや色の出方とかも参考にしているそうで、
レシピを文字情報の2Dではなく
3Dで捉えていらっしゃるんだろうな、と感じました。

「私日本人だもの。だからスパイスは自由に使おうかな、と」

スパイスって難しいように感じていたけど
楽しんで使えるものなんだな、と垣根が少し低くなりました。

行った時に何に出会えるかわからないけど、
今日の一皿は最高にバランスのとれた組み合わせのはず。

ちなみに、新年は3日から営業しています。
初詣帰りにいかが?
宗像大社からは車で6~7分、
宮地嶽神社からは車で30分弱です。

奥永智絵

ライター・エディター

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■店舗情報

店名 Happy Herbs
ジャンル スパイス食堂、カレー
TEL 0940-72-1180
住所 福岡県宗像市神湊44-2
交通手段 JR東郷駅からバスで神湊入口下車、徒歩3分。もしくは福岡市内から車で都市高速経由約60分
営業時間 11:30~
定休日 月・火曜、不定

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