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福岡のカフェ文化を牽引するCAFE SONESはパーフェクトだ。 CAFE SONES(中央区薬院)

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  2017/09/21   ※記事公開時の日付です

個人経営のカフェがほとんどなかった1998年にオープンし、
福岡のカフェ文化を牽引してきたCAFE SONES。

行く度に好きなところが増えていきます。
初めて食べたこれはおいしいぞ、とか。
今日の音楽は落ち着くなぁとか。
お客さんたちが笑いさざめく雰囲気がいい、とか。
今日の演目(後述)は最高だわ、とか。
カフェそのものも、そこに集まる人も時間もひっくるめて愛しい。
加えて店主の人柄もたまらない。

来年に20周年を迎えるので、
「SONESがずっと愛しい!」と思えるわけを
改めて考えてみました。

1 アイアン、コンクリート、ウッド


コンクリートの床、壁にアイアン×ウッドのインテリア。
天井は高く、ライトは暖色系で、この取り合わせが
冷たいようで温かく、しゃれとるのにくつろげるのです。
インテリアのツンデレ。バランス感覚が素晴らしい。

店内は2015年にリニューアルしましたが、
床やトイレの「SONESブルー」はそのまま。
変わらない部分もあるからいつも「ただいま」という気分になります。

2 ボーカル&ギターのシンプルな音楽


※SONESブルーの床にアイアン×ウッドのバッグ置き

この日はアン・サリー。
ボーカル&ギターのみでスローテンポな日本語歌詞の歌が
SONESにはよく合います。
考え事をしているときに、ちょうど歌詞が耳に入り、
思わず聞きほれる、というのも楽しみ。
「わたしのこころは旅人です」とかね。

時間を忘れたり、時間が経ったことを音楽で思い出したり。
空間に体をゆだねればつかの間、頭と心に羽が生えます。
だから一人でゆったり過ごすお客さんが多いのかも。

3 料理に隙がない。


本日の限定カレーランチ(800円)
ソネスといえば、ソネスカレー。
野菜たっぷりで旨みを隅々まで感じます。
SONESのカレーに辛さはなくていいんです。
ほほえみのようなカレーに癒やされていたいから。

(1)サラダはとことんベーシック
酢とオイルの基本のドレッシングに
ぱらっとふられた粉チーズの風味。
ドレッシングはずっと変わりません。
たまに、「うん、同じだ」と思うけれど、
クローゼットに必ずある白シャツのようなものかしら。
シンプルで着飾らず、安心できます。

(2)見慣れた惣菜が主張してくる
家庭料理のポテトサラダが異様においしかったのは
酢でしっかり下味をつけているからかな。
マヨネーズはほんの少しで十分。
定番をブラッシュアップしたり、
一手間加えてドレスアップしたりした料理は
親しみやすくて、少しだけ特別。
この塩梅は「さすが!」の一言。
加えて、家ではほとんどつくらない
キッシュがあるのも嬉しい。

(3)スープは中華風
サラダ、カレーに合わせるのは鶏だしに鶏そぼろ、
大根の中華風スープ。この意外性がにくい!
あっさりめの味付けでも物足りなさは全くなく、
やはりSONESの料理はSONESらしく完成されている。
スープは日替わり。

(4)カレーのごはんは整える
カレーはまるで味噌汁。ほっとするわぁ。
鶏ミンチがたっぷり入り、どこを食べても肉がいるのは幸せ。
具はこの日限定でサツマイモとにんじん、レンコンがごろごろ入り、
歯ごたえがある煮込み具合なので、秋をしっかり味わえました。
型にはめて盛ったごはんは五穀米で、パセリとナッツがはらり。
盛り付けにぬかりなし。

木のおぼんに木の器は色合いといい、手触りといい安らげます。
これぞ、完璧なカフェごはん。隙がありません。


デザートにベイクドチーズケーキ(200円)、コーヒー(100円)を。
ケーキは濃厚なチーズの風味を残し、あっという間に溶けます。
なんというなめらかさでしょう。こんなシルキーな女性になりたい。
酸味のあるコーヒーがよく合いました。もはやパティスリーだわ。

4 昼から一杯もアリ


店内ではデリや弁当も販売しています。
ランチ時に訪れた他のお客さんは
「キッシュと白ワイン」と注文していました。
そうだった。いかようにも使えるのがカフェだ。
昼だからとついランチを頼んでしまうなんて。
チーズケーキとワインとかも良さそうじゃないか。

今はケータリングにも力を入れているそうで、
食においてはお客のどんな要望にも応えたい、
という気持ちが伝わります。

5 「楽しい」が生まれる場所


SONESの良さは、カフェとしての空間や料理だけでなく、
落語や演劇、ライブなど、これまで1000回以上もの
店内・店外イベントを実施しているところ。

福岡から広がり、全国で開催された「カフェウィーク」や
地域に根ざした「薬院サルー」などの大型イベントは
多いときで10万人も動員したそうです。

20年近くも文化を発信し続けている店なんて
他にはありません。だから
「SONESがまた何かしている、行ってみよう」
と思えるんですね。それが20年も続けば
「SONESがやることは絶対面白いはずだ」と思う。

ソネス落語は何度か通って見ていて、
ここだけのオリジナルの作品もあります。
福岡の俳優さんたちが語り、それぞれの個性が面白い。
お酒を飲みながら気楽に聞けるのはカフェならではだと思います。
いや、こんな落語が楽しめるのはSONESだからです。

10月29日(日)には昼間からグラス片手に薬院のお店をハシゴできる
薬院てんてん市&サルー祭りが実施されますよ。

SONESのおかげで、福岡はおいしい。福岡は楽しい、のだ。間違いなく。

奥永智絵

ライター・エディター

福岡市で活動するライター・エディター。県内60店以上でカレーを食し、出張となればカレー屋を探し、ふつか酔いにも風邪にもカレーが効くと信じている。ほとんど毎晩飲んで過ごし、心惹かれるつまみは炙りもの、燻しもの、漬物。

 

■店舗情報

店名 CAFE SONES
ジャンル カフェ
TEL 092-741-8287
住所 福岡市中央区薬院1-16-18-102
交通手段 西鉄薬院駅から徒歩5分、西鉄バス天神警固神社三越前から徒歩7分
営業時間 日~木曜8:00~L.O.22:00、金・土・祝前日8:00~L.O.23:00
定休日 火曜

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