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奇をてらううちは、企画力があるとは言えないと「捏製作所」で学んだ話。 捏製作所「つくね屋の呑めるモーニングvol.3」

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  2017/07/18   ※記事公開時の日付です

どうも、下戸です。
二度目の登場です。
フリーランスは毎日が夏休みで毎日が営業日みたいなものなので、今日(7/17)が祝日で、海の日というもので、世の中が三連休なのだということをまったく自覚していませんでした。土曜日に天神でノマドしようとしたら、行きつけの隠れ家(ただの喫茶店)が軒並み満席で震えました。

そんなわけで、三連休の最終日を謳歌すべく、「つくね屋の呑めるモーニング vol.3」に呑めない私が行ってきました。(そして午後から仕事する。フリーランスって自由!)

捏製作所って?

2015年の8月に藤崎に突如出現した「捏製作所」。実は、我が家から匍匐前進でもたどり着ける距離にあります。
藤崎の住人になって10数年。もともと「磯貝」や「大明火鍋城」「めんちゃんこ亭」など、老舗の本店が密集している住み心地の良いエリアでございますが、この数年、この藤崎に異変が起きています。動物ドーナツの「フロレスタ」をはじめとして、今回ご紹介する「捏製作所」や「肉山福岡」など、なぜだか天神や博多をすっ飛ばして藤崎・高取エリアへ出店されるケースが相次いでいるんですね。
そんなこんなで「捏製作所」さんには方々の知人から「連れていけ!」と催促され、ご案内すること複数回。いまでは「呑めないのに快く入れてもらえる」関係です。ありがとう、呑兵衛な友人たちよ!
外までお客さんが並んでいたので、かつて撮った夜の写真ですみません…。
捏製作所は文字通り「つくね」の専門店。「は?つくねて肉団子やろうもん」と思っている人は一度行ってご自身の「つくね」の辞書に新しいフレーズを書き加えざるを得ない“通過儀礼”をぜひ味わって頂きたいものです。
ほわっほわに蒸されたつくね。
カリっとさくっと揚げたてで提供されるオイリー感皆無の揚げつくね。
呑兵衛なご夫婦が、自分たちがおいしいと思うものをおいしいタイミングで提供してくださるお店です。
オープンからひと月で話題となり、あっという間にまもなく2年。早いですね。

そんな捏製作所の「つくね屋の呑めるモーニング」とは

相変わらず前置きが長くてすみません。
この「つくね屋の呑めるモーニング」とは、捏製作所が不定期で開催しているモーニングメニューのこと。
第一回はお粥でした。二回目は出張で行けなくて歯がゆい想いをしましたが、今回は満を持しての参加!!

「捏製作所」は、もちろん遠方からのお客様も多いのですが、実は地元の人がふらっと立ち寄れる敷居の低さも魅力のひとつ。
ガチ下戸の私ですら通えるお店。もちろん予約が必要ですが、16時からあいているので、週末のこの時間に前を通ると遅い昼酒というか、早い夜酒を楽しんでいるご近所の方(であろう人々)の姿をよく見かけます。ゆるゆると良い時間が流れているんです。

ちなみにこんな可愛いお猪口を選んでお酒を楽しめます。あぁ、呑める人が羨ましい。
そんなご近所需要があってこそ、の「つくね屋の呑めるモーニング」企画第三弾。
本当に、待ち遠しかった。ありがとうございます。


メニューはこんな感じ。
今回は、カレーとのこと。しかもオープンから半年でこれまた人気のパン屋「紺青」さんのカンパーニュとのコラボ。
カレーを待つ間のおつまみに、砂肝パクチーとバジル蒸し鶏を、Uffuさんのお茶とともに。


まずは砂肝パクチー。フレッシュな砂肝とパクチーの絶妙な塩梅。


続いてバジル蒸し鶏。結構間をあけずに出てきたのに、砂肝パクチーが風前の灯です。この「バジル蒸し鶏」さん、「あ、どうもバジルです。お邪魔してます」みたいなバランスを想像していたのですが(だいたいバジルってプラスオンされるイメージないですか?)、これは「バジルに蒸し鶏がジョイン!」っていう順序。(当社比)
「こんなに食べて、カレーまでたどりつくんかいな」
とお茶を飲んでいたら、あっという間にカレーが。



カレー?



カレー?




こちらがあっさりモーニングカレー(850円)になります。


カレー&カンパーニュ。


付け合わせは奥から紫キャベツと蒸し玉葱のマリネ、くるみ豆と秘伝豆の和え物、そして玉葱のジャム。紺青さんのカンパーニュは二種類。


もう少し寄ってみましょう。カレーには見えないですよね…。

カレーって、こういうことだ。

我が家には「美味しんぼ」がかなりの巻数揃っていまして、最初のほうで山岡さんが私に教えてくれた衝撃的なことのひとつが
「インドには、“カレー粉”という概念は存在しない」
というもの。お手軽ワンタッチなカレールゥはもちろんのこと、昭和後半の日本のご家庭には必ずやあったであろう赤い缶に入った「カレー粉」も、インドには存在しない、と。
各家庭に独自のスパイスの調合レシピがあって、体調にあわせてブレンドしたり、足したり引いたりするものなのだ、と。

このつくね屋のモーニングカレーに、同じ概念を見ました。
一見するとつくねを髣髴とさせるそぼろ状の鶏肉たちがふわっふわと和風出汁(カツオ強め)の海を泳ぎ、そこに数種類のキノコたちが若干のぬめりを伴って合流し、胃袋にやさしくしみ渡るスープ。
なんですが。
口に入れて喉を通るまでは、そう、和風スープ。捏製作所のほわっほわのつくねがスープになった素晴らしい飲み物。
が。
喉を通過する直前に、くるんです。
「カレー!!!!!」
この言葉で片づけるのは物書きとして非常にチープだとわかっていますが、あえて書きます。
衝撃的。
カレーというものへの既成概念をべろりと剥がされた気分です。そして同時に、曲がりなりにも「企画」を仕事にしている自分の、まだまだ浅はかな立ち位置と心持ちを富に反省いたしました。

大将、凄い。素晴らしいです。
正直、カレールゥの波にほわっほわのつくねたちがごろりんこと並んで出てくると思っていました。もう、そんな自分が恥ずかしい。奇をてらうわけでもなく、背伸びをするわけでもなく、朝カレーになじみのないお客さんの胃袋にもすっと入っていくことを大切にしたカレー。
己の不甲斐なさに涙が出そうでした。そしてスープのやさしさにつつまれました。

次回の「つくね屋の呑めるモーニング」は?

不定期開催の「つくね屋の呑めるモーニング」は、次回は秋かな?とのことでしたが、突然イベントページが出現しますので、ぜひFacebookページに「いいね!」しておくことをオススメいたします。
ちなみに9:00〜16:00がモーニング営業で、そのまま通常営業がはじまります。変わり目に行くと両方楽しめるかも。

後藤暢子

1週間のうち6/7は外メシだが、見かけ倒しのガチ下戸。福岡で下戸なのに飲み歩く人間TOP3に入る自信がある。現在は「情報誌ACROS」やWEBマガジン「アナバナ」などのライター業や、中小企業のPR周辺のディレクションなどを手がけている。

 

■店舗情報

店名 捏製作所
ジャンル 和食
TEL 092-833-5666
住所 福岡市早良区藤崎1丁目14-5 大産藤崎コーポ103
交通手段 藤崎駅から446m(徒歩で約10分)
営業時間 16:00~23:00
定休日 不定休

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