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カレー好きに告ぐ、次のブームはこれだ! ミールス・ベスト3

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カレーが好きです。とても好きです。毎日カレーでも構わない。
というカレー好きは、きっと私以外にもたくさんいるはず。
じゃなきゃ福岡にこんなにカレー店も、カレーの名店も増えませんよ。うむ。
そんなわけで、カレー好きに贈る、「次にくるのはこれだ!ミールス特集」です。

そもそも、ミールスってなんよ?

ミールスは「南インドの定食」。バナナの葉を皿がわりに、ごはん、サンバール(日本の味噌汁みたいな定番のスープ、あまり辛くない)、ラッサム(南インドでよく飲まれる辛みと酸味のあるスープ)、ヨーグルト、アチャール(インドのピクルス)、チャトゥニー(調味料のペースト)などを盛りつけ、手で混ぜて食べます。

お店によっては基本のサンバール、ラッサムに加えてスパイスたっぷりのカレーが数品供され、味変アイテム、ヨーグルトやアッパラムorパパド(パリパリの豆せんべい)が添えられます。

これを、葉(皿)の上で混ぜ混ぜして食べるのです。好みに合わせて2種以上混ぜるのが基本。混ぜるたびに味が変わるので、どこまでもマイ・フェイバリット・カレーが追求できますよ。ほら、なんだか想像力と創造力を使いたくなってきませんか?

1)組み合わせは無限大!『ゼリージュ』のミールス

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初めて「ミールス」を知ったのが「ゼリージュ」でした。けやき通りから筑女側にちょっと入ったところにある、黄色い外観が目印の店です。
サンバル、ラッサムに加えて、日替わりのカレー、大根のアチャール、ココナッツを加えた惣菜など、胸が躍るくらいに色とりどりのカレー&惣菜が一皿にずらりと並びます。

そして一旦混ぜ始めると、もう止まらない。これとあれを混ぜ、次はこの3つを混ぜ、たぶんこれが最高の味わいだろう混ぜ混ぜと、混ぜ欲の泉が大噴出。

こちらのミールスは遊園地の遊具に例えるなら「メリーゴーラウンド」です。一品一品が馬や馬車のように個性際立ち、混ぜるとくるくる回ってイルミネーションのように溶けてきらびやかなのです。

無言で完食しました。できれば毎月食べに行きたいミールスです。

2)優しい味わいにインドの母が見えた…『106 サウスインディアン』のミールス

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北九州市で働いていた3年半で何度も通ったのがここ「106 サウスインディアン」。定番のインドカレーはどれもおすすめなのですが、あえて言うならカシミールカレーはぜひ。まぁ辛いですが、ただ辛いだけじゃなくどこまでも深い。

その106がミシュランに掲載されたときは「時代が追いついた……」と思ったものです。何様なんだか。そして福岡市にできた時は、文字通り小躍り。まさかあの店が!ですよ。

さて、ここのミールスにはおおらかさがあります。定番の品に加えて野菜のココナッツカレーや日替わり野菜炒めがつき、どれも優しい味わいなので混ぜても混ぜてもふくよかになる。

再び遊園地の遊具に例えるなら「観覧車」。混ぜれば徐々に味わいが変わるけれど、全体的にまとまっていてきれいに着地する。優しい笑顔のインドの母を想像しながら味わい尽くしました。そうそう、鉄板で出されるタンドリーチキンもたまりません。想像していたのと違うのがやってきて驚きもあります。別料金でどうぞ。

ちなみに、シェフはインドの五つ星ホテルの料理長を務め、「デリー銀座店」や北九州市小倉北区の「ガネーシャ」で働いていたラディさん(最近見たパンフレットではシェフ名が変わっていました)。私はこっそり、カレーの妖精と呼んでいます。会った方はわかるはず。

3)とんでもないマトンに出会った!『ポラポラ食堂』のベジタリアンミールス

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会社の近くにミールスが食べられる店があるんだなぁ嬉しいなぁと思いながら、なんとはなしに行ったのです。そして、心底驚いた。

何が美味しいって、「ベジタリアンミールス」(ランチ時980円)にプラスした「マトンキーマペッパーフライ」(350円)ですよ。ラッサムやサンバル、ダルカリー(豆カレー)など女性は嬉しい野菜だらけの一皿に「やっぱり肉も食べたい」と追加したのです。「期間限定、なくなったらおしまい」という希少さにも惹かれて。

そしたらば。大好きなクミンが目で見てわかるほどまんべんなくまぶされ、生き生きと香りが立ち、胡椒がビシバシ効きまくり、時折さわやかな柑橘系の風が吹く。マトンのうま味だけを引き立てています。

IMG_0459 正直なところ、独特の臭みが気になるときもあってマトンカレーはそんなに得意ではありませんでした。それでも、ここのは素晴らしい!と思うのは、今泉のマイティガルと、上で紹介したゼリージュだけだったのです。

ここにきて「ポラポラ食堂」。良い。ただ、このマトンはサンバルやラッサムと混ぜないほうがいいと判断しました。これはストレートにいただいて、うま味を十分に味わいたい。

全くメインのミールスに触れていませんが、マトンがこれだけインパクトあるのだから、後は言わずもがなですよ。スパイスがきりっとしていて、野菜の優しさが溢れていて、耳元でユーミンが歌っています。優しさにつつま……

この日の混ぜスタイルはスープにヨーグルトを加えてさっぱり仕上げ、アチャールを加えてピリピリさせるのが基本とし、最後までとっておいたマトンで思い残すことなく米を食べました。

このミールスは「サイクリングからのゴーカート」です。少し高い位置に設置されたレールに沿ってサイクリングをしながら「きれいだなー」と自然を眺めていたら、マトンに出会ってカートに乗り換え、スピードアップ。スパイスの魔力とマトンパワーで自然のなかを駆け抜けていくようでした。

さて、いろいろ書いてきましたが、要は「ミールス食べてみて」ということです。
食べた順に書いたので文字量は違いますが、熱量は一緒。どれもおいしかった。
カレーはいろいろ食べ歩いたなという方、次はミールスですよ。自分だけの味を探してくださいね。
では次回もスパイスの香る場所で会いましょう。フィルミレンゲ!

奥永智絵

ライター・エディター

福岡市で活動するライター・エディター。県内60店以上でカレーを食し、出張となればカレー屋を探し、ふつか酔いにも風邪にもカレーが効くと信じている。ほとんど毎晩飲んで過ごし、心惹かれるつまみは炙りもの、燻しもの、漬物。

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