旅行や日々のグルメ探訪に!ライターが自腹で本気レビューする福岡のレストラン情報。

「ちょっとひとくち」が言えなくて 博多一幸舎 大名本店(中央区大名)

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  2016/08/15   ※記事公開時の日付です

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福岡市大名。このあたりで「ラーメンを」と思えばいくつか選択肢はあるけれど、いくらか逡巡した末に「博多一幸舎 大名本店」へと足が向かう。

「一幸舎」は今や、福岡以外のエリアでも知られるようになった。海外でも、アジアを中心に10店舗以上を展開し、世界中でその知名度を確立している。

グローバル企業として成功をおさめる一方で、身近な存在であり続けていることも忘れてはならない。天神エリアでランチのとき、博多駅で客人を迎えるとき、中洲で朝方まで飲んでへろへろになったとき。とにかく私たちの生活のどのシーンにも「ひょい」と暖簾を見せてくれるのだ。

一人飯を楽しくしてくれる、ちょっとした事件が好き

「餃子とチャーハンの方~」
うむ、これはもしや。一人ラーメンをキメようとしたら、隣に座っているおしゃれなお兄さんと一緒だと思われて、店員のお姉さんがどちら側に料理を置こうかと尋ねてきたのだった。なんだかちょっぴり気まずい。

年末に差し掛かった休日の午後2時半。お店は家族連れや近くのショップスタッフさんでにぎわっていて、カウンターまで満席だ。それなのに一人。

一人で食事するのには抵抗はないのだけれど、こういう時に困る。
でもそれならもういっそのこと、隣のお兄さんに話しかけて、ほんの数十分だけどともに麺をすすってもいい気さえしてくるのだった。そうしたら、お兄さんが頼んだ餃子2個にチャーハン3口くらいは分けてもらえるだろう……。

「チャーシュー麺」のスープも分けてもらいたいし。といったことを考えながら、だんだんこの状況が楽しくなってきて、必要以上に隣を気にしはじめてしまうのだった。

卓上IHヒーターでいつでも熱々が食べられる

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大名店の看板商品は「鶏つけ麺」(800円)。前に平尾の「元勲」(閉店、今は「つけ麺海鳴」が入っている場所だったと思う)で出していた、魚介✕鶏のスープで自家製中太麺をすする。

一幸舎は大手門に製麺所を持っていて(「慶史」のところ)、そこでつくるツヤツヤの生麺がおいしくて好き。コシとヒキがしっかりと存在を主張しながら、つけ麺文化が強くはない博多チューニングなのか、程よく柔らかい食感も残っていて食べやすいんです。

つけ麺で気になるのは温度。麺が太いからスープが冷めやすくて、食べ終わるころまで適温をキープするのはけっこう難しいと思う。しかしここなら大丈夫。テーブルとカウンター各席にIHがついていて、最後まで温かいままなのです。激辛高菜は、ごまと和えてラーメンだれを少し。ショウガ、ゆず胡椒で味変しながらズズッと食べ終えた。

隣のお兄さんもちょうど食べ終わったようで、先に席を立った。テーブルに残されたラーメン丼には「チャーシュー麺」のスープが。これをちょちょいとすするのはマズいか。いつも「生意気だ」とか「遠慮がない」と言われる私でも、「ちょっとひとくち」と途中で声をかける勇気は、なかったなあ。私もまだまだ修行が足りませんな。

安永真由

ライター/ディレクター

ラーメンやうどんなど麺類を愛する。ほかにはカレー/卵料理/純喫茶/洋食/古い店/お酒全般。辛いものを食べるときは汗だくになります。

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■店舗情報

店名 博多一幸舎 大名本店
ジャンル ラーメン
TEL 092-751-8352
住所 福岡県福岡市中央区大名1-8-4 エクシード大名 1F
交通手段 福岡市営地下鉄空港線天神駅 徒歩8分
西鉄大牟田線福岡駅 徒歩8分
福岡市営地下鉄赤坂駅 徒歩5分
赤坂駅から326m
営業時間 月~土 11:00~翌1:00 / 日 11:00~24:00
ランチ 11:00~15:00
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業
定休日 年中無休(年末年始を除く)

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