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「麺劇場 玄瑛」のてろてろ自家製麺について思うこと 麺劇場 玄瑛(中央区薬院)

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その名のとおり、客席と厨房がスタジアム形になっている「麺劇場 玄瑛」。

週末はランチタイムを過ぎても行列が絶えない、全国区の人気店だ。スタジアムの中央には麺づくりをするスペースがあって、ラーメンはまるで一つの芸術作品のように次々とお客のもとへ届けられるという趣向だ。魅せるラーメン。店主の入江さんは福岡に新しいラーメンの価値を運んだ、ラーメン業界のリーダーでもある。

「玄瑛流ラーメン」(750円)は、干しアワビや干し貝柱などをつかったオリジナルの醤油が効いたキレのある豚骨スープが特徴。麺は自家製で、いわゆる小麦粉っぽい博多ラーメンとは違った、つるりとしたのどごしが楽しめるのだ。

ガツンと濃厚な博多豚骨ではない。全体的に上品なのだ。焼きアゴや羅臼昆布でとった「潮薫醤油ラーメン」(850円)や「海老薫醤油ラーメン」(900円)といったラインナップからもわかるように、和食の調理法をベースにしたラーメンである。

つるりとした自家製麺も魅力的だ。中細ストレートとのことだけどちょっぴりちぢれている。この麺の感じが何に似ているのか、思い出した。

スープを吸い尽くしてすっかりてろてろになったチキンラーメンの麺。スープの味とひとつになるあの口あたりにそっくりなのだ。
もちろん、ここで言う「てろてろ」というのは褒め言葉で、麺そのもののコシや香りもしっかりと残っている。

おなかがいっぱいでも胃の調子が悪くても思わずお湯を注いじゃうような、あのやわらかな食感。アルデンテでは早過ぎる。柔らかいけれどコシがある「てろてろ」は、日本の至宝だと行っても過言ではないだろう。

昔、上川端商店街に「川端うどん」といううどん屋があった。ものすごく薄い平打ちの麺を、24時間いつでも食べさえてくれるという天国のようなお店だった。

仕事で遅くなってあまり食欲がないとき、風邪気味で胃の調子が悪いとき、「川端うどん」ならと思って夜中に何度足を運んだだろう。「玄瑛」もまた、私のからだにやさしいラーメンを提供する。劇場というギラギラとしたエンターテイメント性が話題になるなかで、その人気を支えている「てろてろ」の魅力が、私のこころとからだをあたたかくしてくれるのだ。

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安永真由

ライター/ディレクター

ラーメンやうどんなど麺類を愛する。ほかにはカレー/卵料理/純喫茶/洋食/古い店/お酒全般。辛いものを食べるときは汗だくになります。

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■店舗情報

店名 麺劇場 玄瑛 (げんえい)
ジャンル ラーメン
TEL 092-732-6100
住所 福岡県福岡市中央区薬院2-16-3
交通手段 ・福岡市営地下鉄七隈線「薬院大通」駅1番出口より、徒歩5分
・西鉄バス「薬院2丁目」バス停より、徒歩2分
・西鉄バス「警固町」バス停より、徒歩4分
・薬院大通駅から318m
営業時間 [月~土]
11:30~14:30(L.O.)
18:00~翌0:30(L.O.)

[日・祝]
11:30~17:00(L.O.)
18:00~22:00(L.O.)

※各営業時間は、材料切れ次第終了
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業

定休日 無休

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